専業主婦は、一見すると穏やかで安定した暮らしをしているように思う人が多いです。
しかし、実際に専業主婦をしている人のなかには、
専業主婦って大変…
つらい。。。
と悩んでいる人も少なくありません。
家事や育児、そして孤独な毎日は、想像以上に大変だからです。
そこでこの記事では、「なぜ専業主婦は大変なのか」というテーマでその理由を深堀りします。
また、「大変アピール」がもたらす影響や「無職扱いされる理由」「専業主婦と仕事はどっちが大変なのか」という疑問や悩みについても触れていきます。
専業主婦の日常に隠されたストレスを、具体的なデータと共にお届けします。
- 専業主婦が大変な理由
- 大変アピールのデメリット
- 専業主婦が無職扱いされる理由
- 専業主婦と仕事はどっちが大変か
- 耐えられないときの対処法
専業主婦が大変なのはなぜ?つらい理由9選
- 長時間1人で過ごす孤独感
- 家事に対するプレッシャー
- お金を自由に使えないストレス
- ママ友との人間関係
- 毎日の献立作り(料理)
- オシャレをする機会が減る
- 終わりのない家事と育児のループ
- 周りから無職扱いをされる
- 出かけることが難しい
長時間1人で過ごす孤独感
専業主婦の大変さの1つは、長時間一人で過ごす孤独があります。
夫やパートナーが仕事で会社に行ったり、子供たちが学校へ行っている時間は、家では一人ぼっちです。
1人で過ごす日が続くと、人と話す機会が減り、孤独感は一層強まります。特に、友達や家族とも頻繁に会えない場合は、その感じ方も深刻になります。
例えば、週に1度の買い出しが唯一の外出で、他の日は誰とも会話しないことも少なくありません。
家事に対するプレッシャー|完璧を求められる
「家事を完璧にこなさなくてはいけない」というプレッシャーも専業主婦が大変な理由です。
専業主婦は、「家事=仕事」と見なされ、家族からは家事を完璧にこなすことが期待されがちです。しかし、家を常にピカピカに保つことや美味しい料理を毎日準備するのは、とても大変です。
毎日違うメニューを考え、それを時間内に作り上げ、掃除や洗濯にも追われると、時間も精神的な余裕もなくなり、ストレスを感じるようになります。
お金を自由に使えないストレス
専業主婦にとって、お金が自由に使えないということもストレスの原因です。
一般的に専業主婦は、自分の収入がないため、生活費や欲しいものを買う時は、夫やパートナー、家族の収入に頼るしかありません。
そのため、自由にお金を使うことが難しくなります。友達とのランチ代やカフェ代、趣味のアイテム、自分へのご褒美の買い物も予算を気にしながら計画する必要があります。
このような制約が、窮屈な思いに繋がる場合も多いです。
ママ友との人間関係
子どもがいる家庭では、ママ友との付き合いも専業主婦にとっては大変です。
学校や幼稚園で子どもが友達を作ると、自然に親同士も交流するようになります。
ですが、子どもの教育や家庭の価値観の違いで人間関係がうまくいかないこともあります。
例えば、「相手は共働きで自分は専業主婦」「相手は教育熱心で自分は自由主義」などです。意見や価値観が合わず、後で気まずい思いをすることもあります。
ママ友との人間関係のプレッシャーも精神的な負担になります。
毎日の献立作り(料理)
毎日の献立を考えるのは、専業主婦にとって非常に大変なことです。
家族の健康や栄養バランス、好みを考え、ときには1日3回の食事を準備するのは、想像以上に頭を悩ませる作業です。
特に、子どもが好き嫌いが多い場合や夫やパートナーが健康を考え低カロリーの食事を心がけていると、選べるメニューが限られて調理が一層難しくなります。
食材の買い出しと調理に追われる毎日は、精神的、肉体的にも大変です。
オシャレをする機会が減る
専業主婦になると、外出することが減りオシャレをする機会も自然と減ります。家にいることが多く、普段は楽な服装を選びがちです。
すると、外見に気を使うことが減るため、最終的には
最近、老けた気がする…
トレンドが分からない…
など、自分に自信がもてなくなる人もいます。
終わりのない家事と育児のループ
専業主婦にとって、終わりのない家事と育児の繰り返しはとても大変です。
掃除や洗濯、料理などの日々の家事は、終わってもすぐに次が待っています。育児も同様で、子どもの成長と共に変わるニーズに応じて、絶えず注意とケアが必要です。
朝の支度から夜の寝かしつけまで、休む間もなく動き続ける毎日は体も心も疲れます。
主婦としての責任感もあるため、息が詰まってしまう人もいます。
周りから無職扱いをされる
専業主婦は、ときに周りからは「無職」と見なされることがあります。
外に出て働いていないことを理由に、家事や育児の努力を認めてもらえないケースもあります。
たとえば、ひさしぶりに会った友人に「最近何してるの?」と聞かれ、「専業主婦」と答えると、「それじゃあ働いてないの?良いね!」と返され、モヤモヤする人もいます。
このようなやりとりから、家事や育児の努力が社会的に認められていないと感じ、自尊心が傷つくことがあります。
出かけることが難しい
専業主婦は、家事や育児の責任が重く、自由に外出する時間を見つけることが難しい場合があります。
特に子どもが小さい時や病気の時は、自由に外出することはほぼ不可能です。
たとえ買い物や短い用事でも、子どもを連れて行く必要があるため、準備と後片付けに多くの時間がかかります。
「自分の時間」がもてなくなり、外の世界とのつながりも減ってしまいます。
結果として友達と会う機会も少なくなり、社会的なつながりが薄れ、精神的なストレスが増えるのです。
専業主婦の大変さに関する悩みや疑問を深堀り
- 専業主婦と仕事どっちが大変?
- 専業主婦のメリット
- 20代の専業主婦の割合(世代別の割合)
- 「専業主婦は大変」アピールのデメリット
- 何のために専業主婦をしている?
- 無職扱いになる理由
- 専業主婦と無職の違い
- 夫の年収はいくら必要?
- 家族が助かる瞬間とは
- 専業主婦が働くメリット
- 離婚できるのか
- 耐えられないときは
専業主婦と仕事どっちが大変?
専業主婦と仕事は、それぞれに大変な面があります。どっちが楽、大変と一概には言えません。
専業主婦は、家事と育児が主な仕事で、毎日同じことの繰り返し。新たな刺激が少なく、自分の時間を持てないことがストレスになることがあります。
一方、仕事をしている人は、職場の責任や納期、目標達成のプレッシャーに追われ、仕事の成果を上司に評価されるストレスもあります。
このように、どちらが大変かはその人の価値観や生活環境、性格によって大きく異なります。
自分にとって「何が大変なのか」「何にやりがいを感じられるか」は人それぞれです。
専業主婦も働く人も、どちらも社会の大切な役割を担っています。どちらも大変な面があり必要な存在ではないでしょうか。
専業主婦のメリット
専業主婦になることの大きなメリットの一つは、家庭を最優先にできることです。
子どもの学校行事や突然の病気など、家族の出来事に素早く柔軟に対応できるのは大きな利点です。
また、会社勤めの人とは違い、スケジュールを自分でコントロールできるため、家事や育児を無理なく進めることができるのもメリットのひとつです。
家事に関しても、家にいる時間が長いため、常に家を清潔に保つことができたり、栄養満点の手料理を家族につくることが可能です。
家族の健康を守るだけでなく、家庭の幸福度を高め、家族の絆を深める助けにもなります。
会社や業務のプレッシャーが無いため、自分自身の健康管理にも余裕を持て、心と体のバランスを保ちやすくなります。
このように専業主婦としての生活は、家庭内での役割を積極的に果たすことができ、家族のために尽くすことで精神的な満足感を得られることが大きなメリットです。
20代の専業主婦の割合(世代別の割合)
20代で専業主婦をしている女性の割合は、政府統計ポータルサイトのデータによれば、約37.6%に上ります。
年代別の専業主婦の割合
- 20代 37.6%
- 30代 35.1%
- 40代 27.3%
- 50代 30.1%
- 60歳~65歳未満 50.9%
若い世代の中で10人中4人程度の女性が専業主婦を選択している結果です。
多くの20代から30代は、結婚や家庭生活を始める時期であり、子育てを理由に仕事を一時的に休止するケースは多いです。
例えば、結婚してすぐに子どもを持ったり、育児に専念するために仕事を辞めて専業主婦を選択をする女性は少なくありません。
「専業主婦は大変」アピールのデメリット
専業主婦が「専業主婦って大変!」とアピールすることには、いくつかのデメリットがあります。
こうしたアピールの裏には、
- 大変さをわかってもらえない
- つらい気持ちが理解されない
という気持ちがあるはずです。
しかし、「専業主婦は大変」アピール」は、逆に誤解や反発につながることがあります。
例えば、共働きの人や夫に
専業主婦は
家事や育児が大変なの
とアピールすることで、「専業主婦だけ」が特別に大変だという印象を与えてしまいます。
すると、専業主婦ではない人から「会社の仕事に比べれば楽でしょ」「それは甘えだ」など、反発を受けてしまうケースが多いです。
もちろん、専業主婦には大変な面がたくさんありますが、会社員の夫や共働きの女友達にも大変なことはあります。
家事や育児が大変なことを理解してもらいたいときは、「専業主婦だから大変」という表現は使わないほうが良いかもしれません。
何のために専業主婦をしている?
専業主婦を選ぶ理由は人それぞれですが、多くは「家族のため(子育て)」という結果が出ています。
専業主婦をしている理由
- 子育てに専念したい 69人
- 家事と仕事の両立が難しい 48人
- 体調面に不安あり 39人
- ブランクがあり働く自信がない 21人
- 夫の収入で生活できる 19人
特に子育て期は、教育や健康管理に専念できる環境が重要です。
子どもが学校にいる間に家事を済ませ、帰宅後は子どもとしっかり向き合う時間を持てるのは大きなメリットです。
また、夫やパートナーが仕事に集中できるようにサポートすることも専業主婦の重要な役割です。これにより、家庭内の役割分担が明確になり、夫やパートナーも職場での責任を果たしやすくなります。
仕事と家事の両立が難しい場合も家庭に専念する選択が生活の質を高めることにつながります。
このように、専業主婦としての生活は、家族の幸せを最優先に考えた選択なのかもしれません。
無職扱いになる理由
専業主婦が「無職」として見なされるのは、家事や育児などが経済的な収入を直接生み出さないからです。
一般的に職業は、収入を得る活動として定義されることが多いです。そのため、収入が発生しない専業主婦の労働は「仕事」として十分に認識されないことがあります。
たとえば、何らかの書類に職業を記入する場面で、専業主婦の選択肢が用意されていないこともあります。
その結果、「無職」と記入せざるを得ない状況になります。
もちろん専業主婦は、家の中で非常に重要な役割を果たしています。
しかし、その労働が「収入(年収)」という形で見えないため、その価値を図りにくいという社会的構造の問題があります。
専業主婦と無職の違い
専業主婦と無職は、全く異なる状態です。
専業主婦(主夫)は、家事や育児など家庭内での活動に専念している人を指します。家庭を支えるために欠かせない重要な仕事です。
一方、「無職」は、就業活動をしていない、職に就いていない状態を指します。
専業主婦は、食事の準備、掃除、子どもの世話など、家族が快適に生活できるよう日々努力しています。給与は発生しませんが、家庭の機能を維持するために非常に重要です。
そのため、専業主婦は「家庭内の労働者」として役割を果たしています。
無職の人は、職に就いておらず、経済的な収入を得る活動には参加していません。これには、仕事を探している状態や一時的に休職している状態などが含まれます。
夫の年収はいくら必要?
専業主婦になるには、夫(パートナー)の年収はいくらくらい必要なのでしょうか。
総務省の家計調査によると、2人以上の世帯の平均月収は約60万円、年間で約720万円となっています。
この金額は住宅ローンや教育費、日常の生活費を考慮した平均的な額です。
そのため、専業主婦を希望する家庭では、夫の年収が700万円以上あると安定した生活を送ることが可能といえます。
しかし、必要な年収は住む地域や家族の生活スタイル、将来の計画によって異なります。
大都市圏では住宅費が高いため、より多くの収入が必要になることもありますが、地方では少なめでも十分な場合があります。
専業主婦になる決断をした場合は、夫婦でしっかりと将来の計画を立て、必要な収入を見積もることが重要です。
また、夫の仕事の安定性や昇給の見込み、緊急時の貯蓄額なども検討するべき重要なポイントです。
専業主婦になることで助かる瞬間とは
専業主婦になることで家族が助かる瞬間は、たくさんあります。
たとえば、朝の忙しい時間に子どもを学校に送り出すための準備をするとき、時間を自由に使えるのは大きな助けになります。
手作りの食事を通じて家族の健康を守ることも、専業主婦ならではの大きなメリットです。
また、家族が急な病気になったり、学校行事への対応も、専業主婦であれば柔軟に行えます。
「誰かが家にいる」ということは、夫(パートナー)や家族にとって、安心できる要因になります。
専業主婦が働くメリット
専業主婦が働く最も大きなメリットは、家庭の経済的な収入が増えることです。
たとえパートタイムでも、増えた収入は家計にとって大きな助けになり、子どもの教育費の積み立て、家族旅行や将来の貯蓄など、生活に余裕を与えます。
また、職場での社会的なつながりが精神的に良い影響を与えることもあります。
専業主婦は孤独を感じやすいですが、職場では新たな友人を作る機会が生まれ、同僚とコミュニケーションをとることで日々の活力が生まれます。
そして、仕事を通じて新しいスキルや経験を身につけられることも大きなメリットです。
将来フルタイムで職務復帰を考えている場合は、大きなアドバンテージになります。
仕事で得た知識やスキルは、キャリアを再開する際に非常に役立ちます。
専業主婦が働くことには多くのメリットがありますが、家庭生活とのバランスを考えることが大切です。
自分にとって最適な働き方を選ぶことで、生活の質を高めることができます。
離婚できるのか
専業主婦でも、離婚することは可能です。しかし、そのプロセスと準備にはいくつかの重要なポイントを理解する必要があります。
夫婦間の話し合いがスムーズに行けば、離婚は比較的スムーズに進むことが多いです。
しかし、話し合いで合意に至らない場合、特に経済的支援や子どもの親権などが問題になる場合は、法的な手続きを進める必要があるかもしれません。
離婚を考えた場合、専業主婦が直面する最大の課題は経済的自立です。
長期間働いていない場合、再就職のハードルは高くなりがちです。離婚後の生活を支えるためには、慰謝料、財産分与、養育費の確保が非常に重要になります。
これらは協議や裁判を通じて決定されることもあります。
離婚の手続きを始める前には、法的なアドバイスを受けることが重要です。弁護士に相談することで、自分の権利を守りながら、適切なプロセスを進めることができます。
また、離婚後の生活設計を計画する必要もあり、職業訓練を受ける、資格を取得するなど、経済的自立に向けた準備も重要です。
いずれにしても、自分の状況をきちんと理解し、必要なサポートを得ることが大切です。
耐えられないときは
専業主婦は、外から見ると穏やかで楽に見えるかもしれませんが、実際には
もう耐えられない…
と悩んでいる人もいます。
特に、一日中家の中で過ごすことが多い専業主婦にとって、孤独感や閉塞感は大きな負担になることがあります。
専業主婦が耐えられないと感じるときは、自分一人で抱え込まないことが大切です。
家族や友人に相談したり、もしくは専門家のアドバイスを聞くことも必要かもしれません。
また、「専業主婦を休む日」をつくることもおすすめです。
家事や育児には終わりがないため、専業主婦には休みがありません。
しかし、それでは精神的にも肉体的にも耐えられなくなるのは当然です。
たとえば、週に一度はパートナーや家族に家事を任せたり子どもの面倒を見てもらって、自分だけの時間を持ってみてください。
この時間を使って、
- 好きなことをする
- 友人に悩みを聞いてもらう
- 買い物や美容室などに行く
など、好きなことをして過ごしましょう。
専業主婦に限らず、適度に休息を取ることが仕事を長く続けるコツです。
自分の趣味や外出を楽しむ時間を確保することで、精神的なバランスを取り戻すことができるはずです。
まとめ:専業主婦が大変なのはなぜ?家事と育児の隠れたストレス
最後に今回の記事をまとめます!
- 専業主婦が孤独を感じるのは長時間一人で過ごすから
- 家事に対するプレッシャーは家族から完璧を求められることに起因
- 専業主婦は自分の収入がないため、お金を自由に使えないストレスがある
- ママ友との人間関係が複雑で精神的な負担が大きい
- 毎日の献立を考えることが精神的、肉体的に大変
- 一日の大半を家事と育児に費やすため、自分の時間が持てない
- オシャレをする機会が減少し、自己評価が下がることがある
- 家事と育児の終わりないループに疲弊する
- 社会からの無職扱いによる自尊心の低下
- 外出が難しいため、社会的なつながりが減少する
- 自分の労働が社会的に認められていないと感じることがある
- 孤独感や閉塞感が日々のストレスとなる
- 家族からは理解されにくく、支援が得られないこともある
- 自分だけの時間を作ることが難しく、リフレッシュが困難
- 専業主婦の努力が見えにくいため、評価が低く感じることがある