イヤホンが水没したら
音が小さい。。。
どうしたらいい?
と悩んでいませんか?
この記事では、水没した音の小さいイヤホンの復活方法をまとめました。
結論から言うと、イヤホンが水没して音が小さいときは水分を完全に乾燥させることが大切です。
また、水没が心配な場合は、防水機能が高いと言えるIPX4以上の性能があるイヤホンを購入するのもおすすめです。
他にも、「効果的にイヤホンを乾かす方法」や「ドライヤーを使って良いのか」「保証や水没がバレる可能性」なども深掘りしていきます。
この記事を読めば、音が小さい水没イヤホンを復活させられるかもしれません。
- 水没イヤホンの音が小さい原因と対処法
- 安全かつ効果的に復活させるコツ
- ドライヤーは使用していいのか
- 水没がメーカーの保証にどう影響するか
イヤホンが水没して音が小さいときの対処法
イヤホンが水没して音が小さいときは、速やかに適切な方法で対処することが大切です。その方法をチェックしていきましょう。
- 音が小さいなら水分除去が大切
- 水没イヤホンを復活させる3つのポイント
- 自然乾燥
- 乾燥剤を使う
- お米を使う
- 気温や季節の影響を考える
- 電源を入れる前のチェック
- 乾燥したら全機能をテスト
音が小さいなら水分除去が大切
水没によってイヤホンの音が小さい場合は、内部の水分を完全に取り除くことが最も重要になります。
とくにイヤホンのスピーカー部分に溜まった水分や汚れを取り除くと、復活する可能性はあるでしょう。
ただし、水没したイヤホンが元通りになるかどうかは、運に左右されることも多く100%うまくいくとは限りません。
これからイヤホンを復活させるポイントをお伝えしますが、どうしても音量が正常に戻らない場合は、修理に出すなどの対処が必要になります。
水没したイヤホンを復活させる3つのポイント
イヤホンが水没して音が小さい場合は、まずは落ち着いて行動しましょう。焦っていろいろなことをすると逆効果なことが多いです。
ここでは、水没したイヤホンを復活させるための3つのポイントを解説します。
電源を切る
水没したイヤホンを見つけたら、まず電源を切りましょう。無線・有線に関わらず、通電させないことが大切です。
Bluetoothなどのワイヤレスイヤホンの場合は電源を入れない(電源を切る)。有線イヤホンの場合はスマホやオーディオ機器に繋がないようにしましょう。
これにより、水と電気が接触して起こるショートを防ぐことができます。
水分を丁寧に拭き取る
次に、柔らかい布やティッシュでイヤホンの表面の水分を優しく拭き取ります。
ただし、強くこすると水分がイヤホンの内部に浸透する恐れがあるので注意が必要です。
安全な方法で乾燥させる
そして、イヤホン内部の水分を取り除くために安全な方法で乾燥させます。
次の3つの方法のいずれかがおすすめです。
- 自然乾燥
- 乾燥剤を利用する
- お米を利用する
あとでお話ししますが、ドライヤーを使用した乾燥は熱によるダメージのリスクがあるため避けた方が安全です。
自然乾燥|最も安全な乾燥方法
イヤホンが水没したとき、最も安全で効果的なのは自然乾燥です。
と言っても、やることは簡単です。
まず、イヤホンの表面の水分を軽く拭き取ります。このときは、なるべくイヤホンを振ったり、振動を与えないようにしてください。
そして、風通しの良い場所にそのまま置いておくだけです。
注意点としては、直射日光や高温、湿度が高い場所はイヤホンを傷つける可能性があるので避けましょう。
イヤホンを乾燥させるのに最適なのは、室内の日陰や換気の良い場所です。
自然乾燥のポイントは、急がずにゆっくり時間をかけることです。イヤホンの内部に浸透した水分が自然に蒸発するのを待つ必要があるからです。
これには数日かかることもありますが、焦らずに待つことが、イヤホンを復活させる鍵となります。
そして、イヤホンが完全に乾燥するまでは、電源を入れたりスマホに挿すなどして使用しないことが大切です。内部が濡れたままの状態で使用すると、故障の原因になることがあります。
乾燥剤を使う|密閉できる袋も活用
水没したイヤホンの音が小さいときは、乾燥剤と密閉袋の組み合わせも効果的です。
まず、シリカゲルのような乾燥剤を準備します。これは、食品の保存袋や靴箱に付属している小袋の乾燥剤でも構いません。
次に、イヤホンと乾燥剤をジップロックなどの密閉できる袋に入れます。
このとき、袋が完全に密閉されていることを確認してください。なぜなら、密閉性が不十分だと外部の湿気が入り込んでしまい、乾燥効果が薄れるからです。
そして、袋に入れたイヤホンを直射日光や高温、湿度が高い場所を避けて数日間放置します。乾燥剤がイヤホン内部の湿気を吸収し、水分を効率的に除去してくれます。
お米を使う|乾燥剤がないときの方法
乾燥剤がない場合の方法として、お米を使う方法もあります。
お米は自然の乾燥剤として知られていて、緊急時に役立ちます。特別な道具が不要なので、家庭にお米がある場合はすぐに試すことができます。
まず、乾燥したお米を用意します。次に、イヤホンをジップロックなどの密閉できる袋に入れ、その中にお米を加えます。お米はイヤホンを覆うくらいの量が理想的です。袋をしっかりと密閉し、お米が湿気を吸収するのを待ちます。
乾燥剤がなくてもイヤホンの水分を吸収できますが、シリカゲルなどの乾燥剤と比較すると、やや効果は劣る可能性があります。
お米による乾燥は、イヤホンだけでなく他の小型電子機器にも応用が可能です。
気温や季節の影響を考える
水没したイヤホンを乾燥させる時間は、気温や湿度、季節によって大きく変わります。
暖かく乾燥した環境では、イヤホンは比較的早く乾く傾向がありますが、寒い季節や湿度が高いときには、より長い時間が必要になります。
例えば、春や夏の温暖で乾燥した日には、イヤホンを風通しの良い室内に置くだけで十分な乾燥が可能です。
しかし、秋や冬、特に雨が多い日や湿度が高い時期には、イヤホンを乾かすのにより長い時間を要します。
このような状況では、室内の暖かく乾燥した場所を選び、乾燥を促進するために時折イヤホンの位置を変えると良いでしょう。
電源を入れる前のチェック
水没したイヤホンが乾燥したと思ったら、電源を入れる前のチェックポイントがあります。
水分が本当にないか
イヤホン全体を念入りに観察し、外部に水滴や湿気が残っていないか確認します。
特にイヤホンの接続部やボタン周辺は水分が残りやすく、ここに水分が残っていると内部ショートのリスクがあります。
接続部分をチェック
イヤホンの接続端子部分をチェックし、錆や汚れがないかを確認します。
水没によって端子が損傷している場合、正常に接続できないことがあります。
ボタン部分をチェック
ボタンがあるイヤホンの場合は、ボタンがきちんと機能するかチェックしましょう。
固まっていたり、反応が鈍い場合は、内部にまだ水分が残っている可能性があります。
ケーブルをチェック
有線イヤホンやケーブルがあるモデルは、ケーブルに損傷や断線の兆候がないか確認します。ケーブルが損傷している場合、音質の低下や断線のリスクがあります。
乾燥したら全機能をテスト
水没したイヤホンを完全に乾燥させたら、音が小さくないかテストしてみます。
イヤホンの機能が完全に回復しているかどうかを確認するために、一通りの機能を試してみたほうが良いでしょう。
音量と音質をチェック
イヤホンで音楽を再生し、
- 音が小さくないか
- 音割れやノイズがないか
- 左右のバランスに問題がないか
をチェックします。
低音量から始め、徐々に音量を上げていき、さまざまな音量レベルでの音質を確認しましょう。
ボタンの機能テスト
イヤホンの各ボタンが正常に機能しているかを確認します。
音量調整、曲の再生/停止、電源のオン/オフなど、全ての操作がスムーズに行えるかチェックしましょう。
マイクの機能確認
イヤホンにマイクが付いている場合は、そのマイクの性能もテストします。通話テストを行うか音声録音をしてみて、音声がクリアに録音されるかを確認しましょう。
接続の安定性検証
Bluetoothイヤホンの場合、デバイスとの接続の安定性を確認します。何度か接続と切断を繰り返し、接続が安定しているかをチェックしましょう。
水没したイヤホンの音が小さいときの疑問点を解決
ここからは、イヤホンが水没して音が小さくなったときの疑問点について詳しく解説します。
- ドライヤーで乾かすのはアリ?
- 一瞬だけイヤホンが水没したらどうする?
- イヤホンを洗濯したら音に左右差がある
- イヤホンの水没はバレる?
- イヤホンが水没して充電できない
- 水没したイヤホンの保証はどうなる?
- イヤホンの水没を繰り返さないために
イヤホンが水没したらドライヤーで乾かすのはアリ?
先にお伝えした通り、イヤホンが水没したときにドライヤーで乾かすのはおすすめできません。ドライヤーは時間の節約になりますが、リスクがあるからです。
それは、ドライヤーの熱風がイヤホンの内部機器を損傷させる可能性です。また、ドライヤーの風が水分を広範囲に広げてしまう可能性もあります。
水没して音が小さいイヤホンを復活させるには、ドライヤーよりも自然乾燥や乾燥剤を用いる方法が無難です。
一瞬だけイヤホンが水没したらどうする?
イヤホンが一瞬だけ水没した場合でも、ここまでお伝えした対処法がおすすめです。
すぐに電源を切り、水分を拭き取って乾燥させます。短時間の水没であれば、内部への水分の浸透が少ない可能性がありますが、念のためしっかりと乾燥させましょう。
イヤホンを洗濯したら音に左右差がある
イヤホンを洗濯して音質に問題が生じたり左右で音量差が出る場合は、内部の部品が損傷している可能性があります。
このような状況でも、まずはイヤホンを完全に乾燥させることが最優先です。
乾燥後に音質が改善しない、または左右の音量差が解消されない場合は、修理に出したほうが良いかもしれません。
イヤホンを洗濯してしまうと、振動板が洗剤などで汚れ、音質に影響が出る可能性があります。そのため、該当部品の洗浄が有効と言われています。
しかし、これは専門的な知識と技術が必要になるため、一般のユーザーには難しい場合がほとんどです。
もしも、
- 修理が難しい
- 修理費用が高い
という場合は、新しいイヤホンに交換することを検討したようが良いでしょう。
イヤホンの水没はバレる?
もしかすると、
水没は保証対象外だけど、
バレないのでは?
と考え、保証を申し出ようとする人もいるかもしれません。
なんとも言えませんが、保証や修理を依頼する場合、水没がバレる可能性は高いと考えられます。
なぜなら、メーカーの修理担当者は専門的な知識を持っているため、水没の兆候を見抜くことができるからです。
ワイヤレスイヤホンは水没しても復活する?
Bluetoothなどのワイヤレスイヤホンは、有線イヤホンと比べる内部機器が複雑なため、水没によるダメージが大きい場合があります。
一瞬水に浸かっただけでも、防水機能がないモデルはバッテリーや内部回路に深刻な影響を受ける可能性も否定できません。
とは言え、完全に乾燥させることができれば復活する可能性はゼロではありません。
まずは落ち着いて、水没したイヤホンを復活させる3つのポイントを試してみましょう。
洗濯するとイヤホンの音質が良くなると聞いた
「イヤホンを洗濯することで音質が良くなる」という噂話があるようですが、これは誤りです。
洗濯や水没はイヤホンにダメージを与え、音が小さくなったり、音質を低下させる可能性のほうが高いです。
イヤホンが汚れた場合も、各デバイスの適切なお手入れ方法を守ることが重要です。
イヤホンが水没して充電できない
イヤホンが水没して充電できない場合も、まずは完全に乾燥させることが大切です。
それでも充電できない場合は、内部の電子回路に損傷を負っている可能性が高いです。
このような場合は、修理または交換を検討する必要があります。メーカーに相談することで、修理の可否や費用、必要な手順を知ることができます。
水没したイヤホンの保証はどうなる?
イヤホンが水没した際の保証は、メーカーや製品によって異なります。
ただ、一般的に水没による故障は多くのメーカーで保証の対象外とされています。
AppleのAirPodsの場合は、AppleCare+ for Headphonesという保証に入っていれば、水没による交換費用が割安になります。
AppleCare+の特典のうち、修理に利用いただけるものは2つあります。1つは通常の製品保証期間が1年から2年に延長されることで、自然故障の場合に無償交換を何度でも利用できます。
もう1つは期間中の破損や水没による交換を1回につき3,400円で2回まで受けることができます。紛失の場合は適用されませんのでご注意ください。
しかし、製品によっては保証が提供されている場合もあるため、保証期間内であれば、まずメーカーに問い合わせて保証内容を確認しましょう。
そして、保証の対象であれば必要な手続きを行うのがおすすめです。
無償修理が受けられない場合でも、有償修理(お金を払って修理をしてもらえる)の可能性もあるため、メーカーとの相談を通じて最適な対処法を探りましょう。
イヤホンの水没を繰り返さないために
イヤホンが水没して音が小さくなってしまうと、快適に音楽や音声を聴くことができなくなってしまいます。
水没は予想外の出来事ですが、いくつかポイントをおさえることでイヤホンの水没を未然に防ぐことができます。
適切な保管場所の選ぶ
イヤホンを使用しないときは、水の近くや湿気の多い場所を避け、水がない安全な場所に保管しましょう。特に、バスルームやキッチン、トイレなどの水が飛び散る可能性のある場所に放置しないことが大切です。
洗濯前に衣類を確認する
洗濯でイヤホンが水没する場合、衣類をきちんとチェックしていないことが原因です。
洗濯をする間にズボンやシャツのポケットをチェックして、イヤホンが入っていないことを確認する癖をつけましょう。
定期的な点検
イヤホンの接続部やケーブルに損傷がないか定期的に点検し、損傷が見つかった場合は早めに修理や交換を行います。
損傷したイヤホンは水没したときに壊れやすくなるため、定期的な点検は大切です。
防水機能(IP)のあるイヤホンを選ぶ
雨の中を歩いたりスポーツをする機会が多い場合は、防水機能を備えたイヤホンを選ぶのもひとつの方法です。
防水機能を備えたイヤホンであれば、水没リスクを大幅に減らすことができます。
もしも防水機能を備えたイヤホンを購入する場合は、防水規格がきちんとしているモデルを選ぶのがおすすめです。
イヤホンやスマートフォンの保護性能は、IP(International Protection)で表されることが多いです。
防水規格は、IPX0からIPX8までの9段階で評価されます。
防水機能が高いと言えるのはIPX4以上と言われているため、イヤホンに防水を求める場合はIPX4以上を選ぶのがおすすめです。
例えば、Ankerの「Soundcore Liberty Neo 2」は、安価ながらIPX7の防水性能を備えたコスパと機能性が高いワイヤレスイヤホンです(ただし洗濯や水中での使用を想定しているわけなく、雨やワークアウト等の侵入を防ぐ防水性能です)。
まとめ:イヤホンが水没して音が小さいときの対処法
いかがでしたか?「イヤホンが水没して音が小さいときの対処法」をお伝えしました。
イヤホンの水没は、音が小さくなるなど「思わぬトラブル」を引き起こす可能性があります。日頃からイヤホンの取り扱いには注意し、万が一の事態に備えて正しい知識を持っておくことが大切です。
適切な対処と予防策を心がけることで、お気に入りのイヤホンと長く付き合うことができます。
最後に今回の記事をまとめます。
- 水没したイヤホンはすぐに電源を切り、バッテリーを外す
- イヤホン表面の水分を柔らかい布で優しく拭き取る
- 自然乾燥が最も安全で効果的な乾燥方法
- 乾燥剤と密閉袋を使用して効率的に内部の湿気を吸収する
- お米を使った乾燥は家庭で手軽にできる代替方法
- ドライヤーで乾燥する場合は低温設定にし、直接風が当たらないようにする
- 乾燥後の機能テストで音質やボタンの機能を確認する
- 短時間の水没でも内部への浸透を防ぐために乾燥が必要
- 水没防止のために適切な保管場所を選び、濡れた手で操作しない
- 防水仕様のイヤホンの使用を検討する
- 定期的なイヤホンの点検を行う
- 万が一の水没には迅速かつ適切な対応が必要