ノースフェイスは、その品質とデザインで世界中のアウトドアファンやファッション好きから高い評価を得ています。
ですが「ノースフェイスはなぜ高いの?」と疑問を持つ人もいるはずです。
そこでこの記事では、なぜノースフェイスは高いのか、そして人気があるのかを解説していきます。
結論から言いますと、高い機能性や耐久性、環境への配慮、ブランド価値などが影響してノースフェイスの製品は高価になる傾向があります。
一緒にノースフェイスが愛される理由も探っていきましょう!
- ノースフェイスの機能性と耐久性が価格に与える影響
- 環境配慮と持続可能生産のコストへの影響
- ブランド価値と市場需要による価格設定
- 高価格にもかかわらず継続する人気の理由
ノースフェイスはなぜ高いのか?4つ理由を解説
引用元:THE NORTH FACE – ザ・ノース・フェイスブランドサイト
- 高い機能性と耐久性でコストがかかる
- ライセンス料の影響
- 有名ブランドとのコラボ
- 環境配慮とサステナビリティの影響
- ノースフェイスは昔は安かった?
高い機能性と耐久性でコストがかかる
ノースフェイスの製品が高い理由のひとつをして考えられるのは、機能性と耐久性をキープするために高い製造コストがかかるからです。
特にアウトドアのアクティビティに求められる耐久性と機能性を備えるには、緻密な設計と高品質な素材が不可欠です。
たとえば、ノースフェイスの多くのジャケットに使われているゴアテックス素材は、優れた防寒・防風性と防水透湿性を持ち合わせており、これらは厳しい品質管理基準を満たしています。
ゴアテックス素材の価格は、一般的な素材と比較して高いコストがかかると言われており、これがノースフェイス製品が高い大きな要因の一つと言えます。
さらに、製品開発における研究や実験も高価格に影響すると思われます。
ノースフェイスなどのアウトドアブランドでは、製品が過酷な環境でどのように機能するかをテストして、最適な素材やデザインを選んでいます。
このような研究開発費は、最終的に製品価格に反映されることになります。
こうした要因がノースフェイスの製品が、高品質でありながら価格が高めに設定されている理由のひとつです。
ライセンス料の影響
2つ目にノースフェイスの製品価格が高い理由は、ライセンス料の影響が考えられます。
日本では、ゴールドウィンという会社がノースフェイスのブランドライセンスを取得して製品の製造や販売を行っています。
こうしたライセンス契約には、ブランド使用の権利に対する料金が含まれていて、これが製造コストに上乗せされることになります。
一般的にライセンス料は製品価格の10%から15%を占めると言われ、これが製品価格の高さに影響を与えていると思われます。
ライセンス料は、ブランドの価値や知的財産権を保護するために不可欠な要素で、ノースフェイスのブランド価値や品質を維持するために重要な役割を果たしています。
消費者からすると、ライセンス料は製品の価格が上がる余計な契約に思えますが、ゴールドウィンとノースフェイスのライセンス契約は、ノースフェイスが高品質である信頼の証になっていることも理解しておきましょう。
有名ブランドとのコラボ
ノースフェイスが高い一因として、世界的に有名なファッションブランドとのコラボレーションが挙げられます。
例えば、ストリートファッションの象徴とも言えるシュプリームとのコラボは、その影響力の大きさから、発売直後には商品が即完売するほどの人気を博しました。
シュプリームとのコラボジャケットは、数万円から数十万円の範囲で販売されることがあります。
また、高級ファッションブランドのグッチとのコラボレーションでは、一般的なノースフェイス製品と比較して約2倍から3倍の価格設定で製品が販売されていることも珍しくありません。
基本的にノースフェイスのコラボ製品は、限定性や特別なデザインにより、通常の製品ラインナップとは異なる高価格帯に設定されることが多いです。
このような特別な製品は、ノースフェイスのブランドイメージを広げ、ファッション業界におけるブランドの地位を高める効果がある一方、ブランド全体の価格帯を引き上げる要因になったと思われます。
環境配慮とサステナビリティの影響
4つ目にノースフェイス製品の価格が高い理由として挙げられるのは、環境への配慮とサステナビリティに対する強いコミットメントです。
例えば、リサイクルが可能な素材を使用した製品の開発には、通常の素材よりも高いコストがかかります。
リサイクルポリエステルの使用は、原料の調達から製品化までのプロセスにおいて、従来の新品のポリエステルと比べて高いコストが発生すると言われています。
また、ノースフェイスは「GREENCYCLE」という服を回収してリサイクルをするプロジェクトに取り組んでいます。
こうしたプロジェクトは、収集から再加工に至るまでのプロセスに追加でコストがかかることも想定できます。
これらの環境配慮の取り組みは、製品の持続可能性を高め、環境への影響を最小限に抑えるものですが、その過程で発生する高いコストは、最終的に製品価格に反映されます。
ノースフェイスの製品は、単に高価であるだけでなく、環境との調和を考えながら高品質を維持していると言えます。
ノースフェイスは昔は安かった?値段の移り変わり
なかには「ノースフェイスは昔は安かったのでは?」という声もあります。
以前よりも高くなったという指摘には、ブランドの成長と市場環境の変化が大きく関係していると思われます。
創業時のノースフェイスは、専門的なアウトドアギアを提供する小さなメーカーでした。
ですが、ブランドの知名度と人気が増すにつれて、製品価格も上昇していったと考えられます。
例えば、高い機能性や耐久性を求める消費者の需要が高まるにつれて、品質に応じた価格設定が行われたり、近年では原材料費の上昇も値段に影響を与えています。
特に、高品質なダウンや防水素材などのコストは年々上昇しており、これが直接的に製品価格に反映されています。
さらに、労働コストの増加や通貨の変動、円安の影響も無視はできない要素です。
結果として、ノースフェイスの価格は徐々に上昇し、現在では高品質なアウトドアブランドとしての地位を確立しています。
なぜ高いのにノースフェイスは人気があるのか
- そもそもノースフェイスはどこの国の会社?
- ノースフェイスってどういう意味?
- ノースフェイスはなぜ人気?ブランドイメージの力
- ノースフェイスは高いだけ?ボッタクリ?
そもそもノースフェイスはどこの国の会社?
ノースフェイスは、1966年にアメリカのカリフォルニア州バークレーで設立されました。
アウトドア製品の開発と革新において、初期から独自性を追求してきたノースフェイスは、バークレーという環境が若者たちのエネルギーを吸収しブランドの個性を育てたと言われています。
ノースフェイスってどういう意味?
ノースフェイスというブランド名は、北半球の山岳地帯で最も過酷なルートとされる山の北側部分(ノース・フェイス)にちなんで名付けられました。
これは、どんなに困難な状況でも快適に過ごせる高い機能性と耐久性を備えた製品への自信を表しています。
この名前からも、ノースフェイスが高品質で機能的な製品に重きを置いていることが分かります。
ノースフェイスはなぜ人気なのか?
では、なぜ高いのにノースフェイスは人気があるのでしょうか。
それは、確固たるブランドイメージとファッション性の高さ、そして機能性の高さではないでしょうか。
ノースフェイスの人気は、非常に高いブランドイメージが大きく貢献しています。
多くの消費者は、ノースフェイスのロゴを見ただけで「ノースフェイスを選べば間違いない」と感じます。
これは、ノースフェイスのブランドイメージが非常に高いことを意味しています。
例えば、ノースフェイスのダウンジャケットは、極寒の環境でも優れた保温性を提供し、その実績は数々の登山家や冒険家によって証明されてきました。
加えて、機能性でも高い評価を受けており、防水透湿素材のゴアテックスや、軽量かつ保温性に優れたダウン技術など、革新的な素材と技術の組み合わせは、アウトドア愛好家から高い評価を受けています。
また、ノースフェイスはデザインや着心地においても、タウンユースから厳しい自然環境まで、幅広いシーンに適応する製品を開発しています。
このように、一貫して高品質で耐久性のある製品を提供してきた結果、ノースフェイスはブランドの信頼性を大きく高めています。
さらにノースフェイスの製品は、ファッション性の高さにも注目され、1990年代からストリートファッションのアイコンとしても広く受け入れられ、様々なコラボレーションを通じて、アウトドアブランドの枠を超えたファッション性を確立しました。
このような高いブランドイメージから、10代から60代以上まで幅広い年齢層の信頼を得る要因になっています。
そのため、ノースフェイスは高くても人気があるのだと思われます。
ノースフェイスは高いだけ?ボッタクリ?
しかしなかには、ノースフェイスの製品は「高いだけ」という批判もあります。
ノースフェイスの製品はラインナップが非常に豊富なため、もしかすると高いだけで期待に沿うパフォーマンスを得られないアイテムも存在するのかもしれません。
ですが、多くのノースフェイス製品はコストパフォーマンスが高いという側面があります。
耐久性と機能性が高い製品は、長期間にわたって使用できます。
仮に値段が高い製品であっても、結果的には他のアイテムと比べ長く使えてコスパが良い場合が多いです。
また、ノースフェイスではアフターサービスも充実しています。
例えば、製品に不具合があった場合の修理サポートなど、購入後のサービスも充実しており、これが高価格の製品を購入する際の安心感につながっています。
たしかに価格だけを見れば「高いだけ」と思う人もいるかもしれませんが、製品の品質やサポートを考慮すれば、ノースフェイスの製品は「高いだけ」というわけではありません。
ノースフェイスのTシャツを例になぜ高いかを解説
引用元:THE NORTH FACE – ザ・ノース・フェイスブランドサイト
では、ノースフェイスのTシャツを例になぜ高いかを見ていきましょう。
- 機能性の高さ:吸汗速乾性と通気性
- 抗菌防臭効果:アウトドアに最適
- UVケア機能:健康と美容への配慮
- ノースフェイスのTシャツの価格帯
機能性の高さ:吸汗速乾性と通気性
ノースフェイスのTシャツは、独特の機能性をもつ製品が多いです。そのひとつは、吸汗速乾性(FLASHDRY)と通気性です。
これらの機能は、アクティブなアウトドア活動や夏の暑い時期に非常に便利です。
速乾性が高いと汗をかいてもすばやく乾くため、快適性を保つことができます。また、通気性が良いことで、肌のムレを防ぎ爽やかな着心地が持続します。
このような機能性の高さがノースフェイスのTシャツの値段に反映されています。
抗菌防臭効果:アウトドアに最適
ノースフェイスのTシャツには、抗菌防臭効果(Polygiene StayFresh)が備わっているモデルも存在します。
特にアウトドアにおいて重要な機能で、汗をかきやすい環境でも臭いの発生を抑えることができます。
銀イオンなどを使用した技術により、バクテリアの繁殖を抑え、嫌な臭いの発生を防ぎます。
このような特別な加工を施すことによるコストも、製品価格に反映されている要因の一つです。
UVケア機能:健康と美容への配慮
ノースフェイスの一部のTシャツには、UVケア機能も搭載されています。
これは、強い日差しにさらされるアウトドアだけでなく、タウンユースでも便利な機能です。
皮膚を紫外線から守ることで、健康と美容を保つのに役立ちます。
紫外線カット率90%以上の製品もあり、これにより日焼けや皮膚の老化を防ぐことができます。
このような機能の搭載もTシャツの価格が高い要因となっています。
ノースフェイスのTシャツの価格帯
ノースフェイスのTシャツの価格帯は、3,000円代から高いものでは20,000円代まで幅広いです。
紹介した機能の搭載有無やリサイクル素材、限定品、コラボ商品かによって価格は異なります。
例えば、
- Supreme(シュプリーム)
- GUCCI(グッチ)
- UNDERCOVER(アンダーカバー)
といったハイブランドとのコラボ商品は、かなりの高価格になる傾向がありました。
ですが、キッズ商品であれば3,000円台、UVケア機能やリサイクル素材の大人用Tシャツであれば5,000円台から購入可能です。
ノースフェイスはなぜ高いのか:まとめ
最後に「ノースフェイスはなぜ高いのか」ポイントをまとめます。
- ノースフェイス製品は高品質な素材と技術による高い機能性と耐久性を持つ
- 製品開発には厳しい品質管理基準があり、これがコスト増加につながる
- リサイクル素材使用や持続可能な生産方法の採用による環境への配慮が価格に反映
- ゴールドウィンによるライセンス料が製品価格に上乗せされる
- 有名ブランドとのコラボレーションによる限定品や特別デザインが高価格に影響
- 創設当初からブランド力の成長が価格上昇に寄与
- 高いファッション性とデザイン性が幅広い需要を生み出し価格に影響
- 時代と共に変化する市場環境と原材料や人件費の上昇が価格に影響
- コラボレーション製品は高価格設定であり、ブランド全体の価格帯を押し上げる
- 高品質で長期間使用可能な製品は、長期的なコストパフォーマンスが高い
- 世界的なブランドとしての信頼性とイメージが価格に反映
- 消費者にとっては品質や価値を考慮した投資価値のある選択となる