この記事を読んでいるということは、
英語多読は効果なしって
本当なの?
とお悩みではないでしょうか?
多読に興味があっても「効果なし」と言われたらやる気が起きませんよね。
結論を言うと、ただ漠然と英語の本を読むだけでは英語多読はその真価を発揮しません。
多読の効果を最大限に引き出すには、正しい進め方や取り組む時間、どのような教材を毎日読むかが重要です。
この記事では、そんな英語多読のおすすめのやり方や効果を実感するまでの期間、多読中に意味がわからない時の対処法などを分かりやすくまとめました。
英語多読のメリットやデメリット、おすすめの書籍やアイテムなども解説していきます。
- 英語学習における多読の効果
- 多読の取り組み方や進め方
- 効果を実感するまでの時間の目安
- 多読のメリットとデメリット
- おすすめの書籍やアイテム
英語多読は効果なしって本当?|メリット&デメリット
- 英語多読は意味がないの?
- そもそも多読とは
- 効果なしと感じる理由
- 英語の多読学習のメリット
- 英語多読のデメリット
英語多読は意味がないの?
英語学習において「多読は意味がない」という意見があるのは確かです。
しかし、一概にこの意見が正しいとは言えません。
なぜなら、多読の効果は、学習する人の目的や学習方法、そして何よりも継続性に大きく左右されるからです。
そして、「英語の多読は意味がない」と感じる人は、その進め方に問題があるケースが多いです。
一方で英語学習は、多読だけを行えば良いというわけではなく、
- リスニング
- スピーキング
- ライティング
といった他のスキルをバランス良く鍛えることも欠かせません。
そのため、多読は英語力アップの一つの手段として捉え、全体の学習プランの中で適切に位置づけることが重要です。
「多読は意味があるかどうか」は、その取り組み方と多読によって得られる成果をどう活用するかに懸かっています。
多読で得られるメリットはたくさんあるので、そのメリットを英語学習全般に活かすことができれば、とても有意義な学習方法になるはずです。
そもそも多読とは
多読とは、英語学習法の一つで大量の読み物に触れることを通じて英語力を自然と向上させる方法です。
この学習法の目的は、理解できるレベルの英語の文章を大量に読むことにより、英語への慣れと読解力アップを図ることです。
ボキャブラリーが増えたり読解速度が上がったり、英語の構造理解を深めることもできるとされています。
多読において重要ことは、主に2つあります。
それは、読む内容が自分の理解レベルに合っていること。そして、基本的には辞書を引かずに読み進めることです。
理解できる内容を読むことが自信につながり、英語学習をポジティブな感覚で楽しむことができます。
また、辞書を使わずにストーリーを追うことで英語を読むスピードが自然と上がっていきます。
多読は、英語を身近なものと感じるのに効果的な学習方法です。
自分のペースで楽しみながら取り組むことができ、自然と英語力が向上していくのを実感できます。
効果なしと感じる理由
多読を始めたばかりの方や、一定期間取り組んでいるにも関わらず、目に見える効果を感じられない方もいます。
その理由はいくつかありますが、主には以下の3点が挙げられます。
- 期待する成果とのギャップ
- 不適切な教材選び
- 継続的な取り組みが足りない
基本的に多読は、長期的な視野で取り組む必要があります。
短期間での大きな変化を期待するのは現実的とは言えません。
そのため、多読による効果を短期間で実感しようとする場合、成果が目に見えにくいので効果なしと感じることがあります。
2つ目の理由は、自分のレベルに合わない難しい教材を選んでしまうケース。
理解できない内容が多く、進歩している実感が持てなくなり、「多読なんて効果がない」と思ってしまいます。
3つ目の理由は、多読を継続的に行っていない場合です。
例えば、週に数回、もしくは月に数回というように、不定期に行うだけでは、英語のインプット量が足りず、効果を実感することが難しくなってしまいます。
多読は、適切なレベルの教材を選び、継続して取り組むことが最も重要です。
毎日コツコツと取り組むことで、徐々に英語に慣れ、リーディングスキルが向上していきます。
徐々に語彙力が増え、英文を読む速度が上がるなどの効果を実感できるようになります。
効果を感じられない場合は、取り組み方を見直すことが大切です。
英語の多読学習のメリット
では、英語の多読学習にはどんなメリットがあるのでしょうか。
- リーディング能力が上がる
- 英語脳が育ち直接理解できるようになる
- ボキャブラリーが自然に増える
- リスニングスキルの改善
- 試験(TOEICなど)スコアが上がる
リーディング能力が上がる
リーディング能力とは、文章を読んで理解する力のことを指します。
このスキルが向上すると、英語の文章をスムーズに読み進めることができるようになります。
具体的には、多読を通じて日常的にたくさんの英文に触れることで、文の構造や表現のパターンを無意識に学習できます。
例えば、物語の中で繰り返し出てくるフレーズや文法構造に自然と慣れ、それによって読むスピードが上がることが期待できます。
多読は新しい英単語に触れる機会を増やします。
知らない単語に出会った時、その単語の意味を推測しながら読み進めるプロセスは、リーディングスキルを鍛える上で非常に有効と言われています。
実際に単語の意味を推測しながら読み進める能力は、英語を読む上で欠かせないスキルです。
英語脳が育ち直接理解できるようになる
英語の多読は、英語を母国語としない学習者が「英語脳」を育てるする上で非常に有効と言われています。
英語脳とは、英語を直接理解する能力を指し、これにより、英語を日本語に翻訳することなく直感的に理解できるようになります。
多読を行うことで、英語の自然な文の流れや言い回しに慣れていきます。
このプロセスを通じて、英語のセンテンスを見聞きした際に、無意識のうちに意味を捉えることができる「英語脳」が徐々に形成されていきます。
英語脳が育つと、英語を読む速度が格段に向上します。
文を単語ごとに分解して意味を理解するのではなく、文全体の意味を一度に捉えることができるからです。
また、会話を聞く際にも、話者が何を言おうとしているのかをすぐに理解できるようになり、リスニングスキルの向上にも繋がります。
このような直接理解能力は、英語のコミュニケーションにおいて非常に重要な役割を果たします。
日本語に訳す時間が不要になるため、英語を使ったリアルタイムのコミュニケーションがスムーズに行えるようになります。
ボキャブラリーが自然に増える
英語を多読するメリットの一つは、ボキャブラリーが自然に増えることです。
多読を通じて、様々な英単語に繰り返し触れるチャンスが生まれます。
日常的に英文を読む習慣をつけることで、意識的に英単語を暗記しようと思わなくても、新しい単語が自然と頭に残り、使える語彙が増えていきます。
ただし、多読におけるボキャブラリーの向上は、読む教材に左右されます。
例えば、
- 物語
- 記事
- 詩
など、多様なジャンルに手を出すことで、その分野固有の単語に触れる機会が増え、幅広い語彙を身につけることができます。
例えば、自然に関する本を読めば、植物や動物、気象に関する語彙が増え、歴史的な物語を読めば、その時代や文化に特有の表現に触れることができます。
また、単語をリストで暗記するのではなく、実際の文章の中でその単語がどのように使われているかを学ぶことで、単語の意味だけでなく、そのニュアンスや使い方も自然と身につけることができます。
この過程は、英語を母国語とする子どもたちが英単語を学ぶ過程に似ています。
物語や日常会話を通じて新しい単語に触れ、その使い方を学んでいくことで、ネイティブの子どもたちは自然と豊かな語彙を身につけていきます。
リスニングスキルの改善
実は英語の多読は、リスニングスキルを改善する場合もあります。
多読を続けることで、英語の自然な文の流れや、一般的な表現に慣れていきます。
多読によって身につけた知識(単語や表現など)が、英語を聞いたときの手がかりになり、より速く、より正確に英語を理解する力になります。
例えば、ある単語やフレーズを読書で何度も目にしていると、聞いたときに
あ、これは
読んだことがある!
とすぐにピンと来るようになります。
この瞬間の認識が、リスニングスキルの向上に直接つながります。
また、多読は英語のリズムやイントネーションに慣れるのにも役立ちます。
物語や詩を読むことで、英語特有のリズムを無意識のうちに学ぶことができます。
このリズム感は、自然な英語の聞き取りを可能にし、特に英語の発音に慣れ親しむことができます。
さらに多読は「聞くための予測力」を養います。
文章を読む際に、次に何が起こるかを予測する力が、聞いている内容の理解を深めるのに役立ちます。
これは、実際の会話やリスニングテストにおいても非常に有効なスキルとなります。
試験(TOEICなど)のスコアが上がる可能性
英語を多読すると、試験(TOEICスコアなど)のスコアが上がる可能性もあります。
これは、多読によって養われる英語力が、TOEIC試験で求められるスキルと重なる部分が多いからです。
TOEICは、日常的なビジネスシーンでの英語コミュニケーション能力を測るテストです。
そして、特にリーディングとリスニングのスキルが重視されます。
多読によって得られるリーディングスキルの向上は、TOEICのリーディングセクションに直接影響します。
多読を続けることで、様々な文脈での語彙や表現に慣れ親しむことができ、長文読解の速度や正確性が向上します。
また、英語の自然な表現や文の構造に慣れることで、TOEICの問題文を素早く理解し、適切な答えを選ぶ能力が高まります。
一方、リスニングスキルについても、多読が間接的に貢献する可能性があります。
多読を通じて学んだ表現や語彙が、リスニングセクションでの聞き取りを容易にします。
また、多読によって養われる英語のリズムやイントネーションへの理解が、自然な英語の聞き取りを助けることも期待できます。
さらに、多読は英語に対する自信をつけることにも繋がります。
読み終えた本の量が増えるにつれて、英語力が向上している実感を得られることで、学習へのモチベーションが高まります。
TOEIC試験に臨む際の精神的な強さや自信にも良い影響を与えるかもしれません。
英語多読のデメリット
では、英語の多読学習にはどんなメリットがあるのでしょうか。
- すべての英語力アップには対応できない
- 文法や単語を詳しく理解ができない可能性
- 間違った読み方を覚えてしまうリスク
- 適切な洋書(教材)を選ぶのが難しい
- モチベーションをキープしにくい
すべての英語力アップには対応できない
英語の多読学習のデメリットと言えるのは、すべての英語力向上には対応できないことです。
多読を続けて自分の英語力がある一定のレベルに達した場合、それ以上の進歩を感じにくくなる場合があります。
これは、多読で急速な英語力アップを経験した後、同じペースで英語力を上げることが難しくなる状態です。
多読は、英語の読み(リーディング)や語彙(ボキャブラリー)を増やす効果がある一方で、
- 特定の文法事項
- 複雑な表現の理解
- 発音の習得
といった分野の学習には限界があります。
そのため、あるレベル以上になると、多読だけで英語学習が停滞しているように感じられることがあるわけです。
また、多読で繰り返し同じような文構造や語彙に触れるため、自分のコンフォートゾーン(快適な範囲)に留まってしまう人もいます。
つまり、多読以外の新しいチャレンジを避けるため、英語力が上がらなくなってしまいます。
これを克服するには、多読以外の学習法を取り入れることが大切です。
例えば、
- 文法
- リスニング
- スピーキング
- ライティング
など、英語力の向上には多角的なアプローチが必要です。
また、読む教材の難易度を徐々に上げて、新たな語彙や表現を学んで、学習の幅を広げていくことも必要です。
文法や単語を詳しく理解ができない可能性
英語の多読だけでは、単語や文法を詳しく理解できない可能性もあります。
これは、多読の主な目的や学習方法が「量をこなすこと」にあるため、単語や文法について深く掘り下げる機会が少なくなりがちだからです。
基本的に多読学習では、新しい単語や文法に出会ったとしても、その場で立ち止まり詳細を調べることはしません。
文脈から大まかな意味を推測して読み進めることが王道のやり方です。
このアプローチは読解速度は上がりますが、その一方で、単語一つ一つの正確な意味や用法、複雑な文法規則の理解には至らない場合があります。
例えば、「単語に複数の意味がある」「微妙なニュアンスの違いがある」などの場合は、多読だけではその単語に違いを完全に把握するのが難しくなります。
また、文法に関しても、例外的な規則や複雑な時制が存在しますが、これらを多読だけで深く理解するのは限界があります。
間違った読み方を覚えてしまうリスク
英語の多読学習のデメリットのひとつは、間違った読み方で覚えてしまうリスクです。
例えば、単語やフレーズを誤った発音のまま覚えてしまうと、その誤りを修正するのに時間がかかることがあります。
また、文法の理解においても、誤った解釈をしてしまうと、正しい英語の使い方ができないままになるリスクがあります。
これは特に英語が母国語ではない日本人にとって、発音や文法など「英語の基礎」を固める上で障害になることがあります。
このデメリットを防ぐには、発音や文法を確認するための工夫が必要です。
例えば、発音をチェックできるスマホアプリを利用したり、文法を確認するために参考書を用意しておく、などが有効です。
文法の参考書は、きちんとしたものが手元に置いてあると安心です。
総合英語Evergreenは、ユーザー評価が高く文法書の定番と言える一冊です。
適切な洋書(教材)を選ぶのが難しい
英語多読のデメリットとして、適切や洋書や教材を選ぶのが難しい場合もあります。
多読を成功させるには、自分のレベルに合った教材を読むことが非常に大切です。
読む教材が易しすぎると学習の進歩が感じられず、逆に難しすぎると挫折感を覚え、モチベーションが下がってしまいます。
特に英語学習を初めたばかりのころは、自分の英語レベルを正確に把握することが難しいため、どんな教材や洋書が良いのか分からないことが多いです。
また、多読教材もたくさんのジャンル、難易度が存在するため、選択肢が多すぎることも適切な教材選びを複雑にします。
この問題を解決するには、まず自分の英語レベルを客観的に評価することが大切です。
例えば、ケンブリッジのオンラインレベルチェックなどを活用してみると良いかもしれません。
多読の教材や洋書を選ぶときは、自分が興味を持てる内容か、読み始めてから最初の数ページでストレスを感じないか、などを基準に選ぶのがおすすめです。
おすすめの多読教材は、このあとの章でまとめています。
モチベーションをキープしにくい(継続が難しい)
英語の多読学習のデメリットとして、モチベーションキープが難しいことも挙げられます。
特に多読を初めたばかりのころは、目に見える成果が出にくく、英語に慣れるのすら大変です。なかには、早々にやる気を失って「多読は続けられない」と思ってしまう人もいます。
そのため、「モチベーションの維持と管理」が欠かせません。
モチベーションキープの方法としては、小さな目標を設定し、達成するごとに自分を褒めることがおすすめです。
例えば、
- 1ヶ月に何冊読むか
- 1日に読むページ数
など、達成可能な目標を立てることでモチベーションを高めることができます。
また、多読の成果を可視化することもモチベーション維持に役立ちます。
読んだ本をリスト化したり、読書量をグラフ化することで、自分の成長を実感しやすくなります。
そして、英語多読のモチベーションをキープするには、楽しむことが最も重要です。
自分が興味のあるジャンルを選ぶ、SNSで英語多読の成果を発信する、読書コミュニティに入ってみるなど、多読を楽しみのひとつとして捉えることで、自然とモチベーションが湧いてきます。
どうしてもやる気が湧かないときは、無理に多読を続けるのではなく、一時的に休憩を取ることも選択肢のひとつです。
英語学習はマラソンのようなものなので、時には休息も必要です。
休憩を取ることで、再び英語学習に対する新鮮な気持ちを取り戻すことができる場合もあります。
英語多読は効果なしという誤解を解明|疑問や悩みを解決
- 効果が出るまでにかかる時間
- 毎日の多読の取り組み方
- 意味がわからない時の対処法
- 多読が子供に与える影響や効果は?
- TOEICに効果はあるのか?
- 英語の多読におすすめの書籍やアイテム
効果が出るまでにかかる時間
英語の多読で効果が出るまでにかかる時間は、個人差が大きく、取り組む内容や頻度、学習背景によって変わってきます。
一般的に言えることは、多読は即効性がある学習方法ではなく、中長期的な視点で取り組む必要があるということです。
- 3ヶ月〜半年程度で苦手意識改善
- 1日に15分以上毎日続ける
- これを1年間続ける
- 洋書で10〜15冊読破で効果実感
多くの場合、毎日一定量を読むことで、3ヶ月から半年程度で英語に対する苦手意識が減り、読解速度が上がり始めることを実感できると言われています。
しかし、あくまでも一般的な目安で、読む量や内容、英語の基礎力にも左右されます。
効果を実感するためには、少なくとも1日15分以上、毎日続けることが推奨されています。
これを1年間続けると、明らかなリーディングスキルの向上や語彙の増加、さらにはリスニング能力にもポジティブな影響が見られることが多いです。
例えば、洋書を10冊から15冊程度を読み終えると、初めて読書を始めた時と比べて、英語力の向上を実感できる人が多いようです。
毎日の多読の取り組み方
多読を英語学習に取り入れる場合は、毎日少しずつでも取り組むことが大切です。
その理由は、定期的な英語のインプットが語学習得において非常に重要であり、習慣化することで自然と英語力が向上するからです。
毎日の取り組み方としては、まず自分の生活リズムに合わせて、多読(読書)のために決まった時間を設けましょう。
例えば、朝食前や通勤・通学の時間、就寝前など、毎日同じ時間に多読を行う習慣をつけると良いでしょう。
休憩時間の
コーヒータイムに
10分間多読する!
など、具体的な読書タイムを設定するのがおすすめです。
取り組む量については、初めは1日に数ページから始め、徐々に読む量を増やしていくのが効果的です。
最初から多量を読もうとすると疲れてしまい、続かなくなる可能性があるため、無理のない範囲で毎日続けられる量を見つけましょう。
また、多読に適した教材選びも重要です。
自分の英語レベルに合った教材を選ぶことが重要です。
レベルが高すぎると理解が難しく、やる気を失う原因になります。反対に、簡単すぎると学習の効果が得られにくいです。
自分が快適に読み進められ、しかも少し挑戦するにはちょうど良いレベルの教材を選びましょう。
次に、多読には量をこなすことが大切ですが、質も無視できません。
そのため、読書を楽しむことを第一に考え、自分の興味や好奇心を刺激する内容の本を選ぶことがおすすめです。
自分が興味を持てる分野の本であれば、読むこと自体が楽しくなり、自然と英語に触れる時間が増えます。
自分のレベルに合った、かつ興味を持てる内容のものを選ぶことで、楽しみながら続けることができます。
そして、読み始めた本が自分に合わないと感じたら、遠慮なく別の本に変えてみることも時には必要です。
1冊の本にこだわらず、楽しく読めること、続けられることを優先しましょう。
さらに、読んだ内容を簡単に記録することもおすすめします。
自分の成長を実感するために有効で、モチベーション維持に役立ちます。
また、読んだ本の簡単な感想を英語で記録することで、ライティングスキルの向上にもつながります。
意味がわからない時の対処法
英語の多読をしていると、意味がわからない単語や文に出会うことがありますよね。
ここでは、多読で意味がわからない時の具体的な対処法を紹介します。
- 文脈から意味を推測
- 飛ばして読み進める
- 似たような表現を探す
- 読書のあとで単語を調べる
まず、文脈から意味を推測してみましょう。
文章全体の流れや、その単語が使われている文の前後関係から、大まかな意味を推察することができます。
このスキルは、多読を続けることで自然と身につきます。
次に、意味がわからない単語やフレーズを飛ばして読み進めることも一つの方法です。
多読の目的は、完璧な理解を目指すことではなく、大量の英文に触れることにあります。
一つ一つの単語にこだわりすぎず、ストーリーの流れを楽しむ姿勢が重要です。
また、似たような表現が他の部分で使われている場合があることを頭に入れておきましょう。
異なる文脈で同じ単語や表現に再度遭遇することで、その意味が徐々に明らかになります。
読み進めているうちに、自然と理解できることも多いです。
もし、どうしても気になる場合は、読書の後で単語を調べるという方法もあります。
意味がわからなかった単語をスマホやノートにメモしておき、一通り読み終えた後に調べてみると良いでしょう。
読書の流れを止めずに、新しい単語を学ぶ良い機会にもなります。
基本的に英語の多読は、量をこなすことで自然と英語力がアップする学習方法です。
「意味がわからない単語に出会うのは普通」と考えることが大切です。
多読が子供に与える影響や効果は?
英語の多読が子供に与える影響や効果は、言語習得だけに留まらないと言われています。
子供たちは、自然と言語を吸収する能力に長けています。多読によって、英語力だけでなく、さまざまな面での成長が期待できます。
- 英語の語彙
- 読解力と理解力
- 想像力
- 英語に対する自信
多読を通じて子供たちは、「英語の語彙(ボキャブラリー)」を増やすことができます。
絵本や児童書には、日常生活でよく使われる基本的な単語から、特定のテーマに関連する専門的な語彙まで、幅広い単語が含まれています。
これらに触れることで、子供たちの語彙力が自然と拡がります。
次に、読解力と理解力の向上も大きな効果の一つです。
多読を続けることで、子供たちは文章から情報を引き出し、その内容を理解する力を養うことができます。
この過程で、物語の流れを追う能力や、キャラクターの感情を読み取る理解力も高まります。
さらに、多読は子供たちの想像力を刺激します。
異文化の背景や、未知の世界に触れることで、子供たちの好奇心が刺激され、想像力が豊かになります。
物語の中で様々な状況を経験することは、子供たちの創造力を育み、表現力を高める助けとなります。
また、多読は子供たちの英語に対する自信を育てます。
読み終えた本の数が増えることで達成感を得られ、英語を学ぶことへのモチベーションが高まります。
この自信は学習意欲を促進し、英語学習だけでなく他の分野への積極性にも繋がる可能性があります。
TOEICに効果はあるのか?
TOEICの受験を考えている人のなかには、
多読はTOEICスコアに
効果があるの?
という疑問を持つ人もいるはずです。
結論を言うと、多読はTOEICのスコアアップに繋がる可能性があります。
ですが、その効果はどのセクションに焦点を当てるかによって変わってきます。
基本的にTOEICは、リスニングとリーディングの2つのセクションから成り立っています。
多読は主にリーディングセクションにおける読解速度や語彙力の向上、文の構造理解などに役立ちます。
なぜなら、毎日様々な英語の文章に触れることで自然と語彙が増え、文法構造や慣用表現にも慣れてくるからです。
TOEICのリーディングパートで出題される内容の理解速度が向上し、結果としてスコアアップに繋がる可能性があります。
一方で多読は、リスニングスキルへの直接的な効果は薄い可能性があります。
言うまでもなく、「読む学習法」だからです。
ただし、間接的にはリスニング力が上がることも考えられます。
それは、多読を通じて英語の構造や表現に慣れることで、リスニング時の内容把握がしやすくなるからです。
リーディングを通じて得た知識が、リスニングの理解を助けるわけです。
英語の多読は、TOEICのスコアアップに繋がりますが、決して万能ではありません。
総合的なTOEICスコアを上げるためには、多読を含むバランスの取れた学習方法を選択することが重要です。
英語多読におすすめの書籍やアイテム
では最後に英語の多読におすすめできる書籍やアイテムをお伝えします。
- ラダーシリーズ
- Cambridge English Readers
- Penguin Readers
- Oxford Bookworms Library
- The Japan Times Alpha
ラダーシリーズ
ラダーシリーズは、英語学習者が段階的に英語力を向上させるために設計された学習教材です。
英検4級レベルから英検準1級レベルまでの5つのレベルに分かれていて、自分の英語力に合った本を選ぶことができます。
特に注目すべきは、100を超えるタイトルが揃っている点です。
自分の興味やニーズに応じて、クラシックからビジネス関連の本まで、幅広いジャンルから選ぶことができます。
また、巻末にはワードリストがついているので、学習中に出会った新しい単語や表現を効率的に復習することができます。
一部の書籍には音声教材も付属しているため、リーディングだけでなくリスニングスキルも向上できます。にも寄与します。
価格帯は700円から1400円程度と、手に取りやすい価格設定になっています。
Cambridge English Readers
Cambridge English Readersは、英語学習者が多読を通じて自然に英語力を伸ばすために開発されたシリーズです。
イギリスのケンブリッジ大学出版局が発行していて、StarterレベルからLevel 6まで、単語数250から3,800語レベルの7段階に細分化されています。
このレベル分けによって、初心者から上級者まで、各自の英語力に合わせた適切な一冊を選ぶことができます。
大きな特徴は、全作が書き下ろしのオリジナル作品である点です。
新鮮で現代的な内容に触れることができます。
テーマも現代的で、ビジネス、冒険、ミステリーなど、多岐にわたるジャンルから選ぶことができるので、各々の興味や関心に応じた選択が可能です。
また、全タイトルにはオーディオが付属しているので、読みながら聞くことでリスニング力を同時に鍛えることもできます。
価格帯は800円から2,500円程度の購入しやすい範囲で、Amazonや楽天Books、Yahoo!Shoppingなどのオンラインサイトで購入できます。
Penguin Readers
Penguin Readersは、英語学習者に幅広いジャンルの読み物を提供する英語教材です。
単語数200語レベルから3000語レベルまでの8段階に細かくレベル分けされていて、自分の英語力に合った本を選ぶことができます。
英語初心者から上級者まで、自分のレベルにぴったり合う書籍を見つけることができます。
Penguin Readersの魅力の一つは、豊富なジャンルの選択肢です。
古典文学から現代の映画まで、さまざまな興味や好みに合わせて選べるため、読者は自分の好きなテーマで英語学習を進めることができます。
また、全タイトルには音源が付属しており、リーディングスキルだけでなく、リスニングスキルの向上にも役立ちます。
さらに、Penguin Readersはワークシートやテストが含まれる点も特徴です。
読了後の理解度を確認し、学習効果を高めることが可能です。
価格帯は約1000円前後となっていて、こちらもAmazonや楽天Books、Yahoo!Shoppingなどのオンラインサイトで簡単に購入できます。
Oxford Bookworms Library
Oxford Bookworms Libraryは、Oxford大学出版局が販売している幅広いジャンルとレベルを揃えたシリーズです。
単語数250のStarterレベルから2500語レベルのLevel 6まで、計7段階のレベルが用意されていて、自分の英語力に合った本を選ぶことができます。
このシリーズの一番の特徴は、読者が興味を持ちやすい様々な形式の本があることです。
コミック形式で描かれた物語から、インタラクティブ形式の本まで、多様なスタイルが販売されています。
特にインタラクティブ形式の本は、読み手の選択によって物語の結末が変わるため、何度も読んで異なるストーリーを楽しむことができます。
ドキュメンタリーから古典、現代物語まで、幅広いジャンルが揃っているため、読者は自分の関心に合った本を見つけやすいです。
全タイトルには音源が付属していて、リスニングスキルの向上を図ることも可能です。
価格帯は800円から2500円となっていて、Amazonや楽天Books、Yahoo!Shoppingなどのオンラインサイトで購入できます。
The Japan Times Alpha
ジャパンタイムズが発行している「The Japan Times Alpha」は、英語学習者にとても便利な英語学習ツールです。
毎週、世界中で起こっている出来事や流行のトピックを、学習者が読みやすいように構成された英文で発行しています。
最新のニュースを追いかけながら英語力を自然に伸ばしていくことが可能です。
The Japan Times Alphaは、和訳と解説がついていて、英語表現のインプットが効率的に行えるように設計されています。
辞書を引く手間が省けるため、読み進めるスピードも上がり、より多くの記事を読むことができます。
また、日本だけでなく世界の視点から書かれた記事を読むことで、国際感覚を養うこともできます。
他にも、文法やボキャブラリー、ライティング、スピーキングといった英語の各スキルを鍛えるための様々なエクササイズも掲載されています。
単に「読む」だけでなく、実際に英語を使う力も身につけることができます。
ユーザーレビューも好評で「楽しく読みながら英語力アップ、最新ニュースをキャッチアップしたい」という方には、うってつけの教材です。
まとめ:英語多読は効果なしって本当?メリットを最大化する方法
最後に記事をまとめます!
- 英語多読は学習者の目的や方法
継続性に大きく左右される - 多読が効果なしと感じる主な理由は
進め方に問題があるケースが多い - 多読は英語力アップの一手段
- 多読の目的は理解できるレベルの英語の文章を大量に読み英語への慣れと読解力アップを図ること
- 自分の理解レベルに合った内容を読み
基本的に辞書を引かずに進めること - 多読を続けることでボキャブラリー増加や読解速度の向上が期待できる
- 英語脳が育つことで文を単語ごとに分解せずに全体の意味を一度に捉える能力が向上
- リーディング能力の向上は多読により文章をスムーズに読めるようになることを意味する
- 多読は新しい英単語に触れる機会を増やしリスニングスキルの改善にも寄与する
- 多読はTOEICスコアの向上にも影響
- 適切なレベルの教材を選び
継続して取り組むことが重要 - 毎日コツコツと取り組むことで
徐々に英語に慣れリーディングスキルが向上 - 効果を感じられない場合は
取り組み方を見直すことが大切 - 英語の多読におすすめの書籍やアイテムにはラダーシリーズやCambridge English Readersなどがある